家具工場は魂の住む場所であるべき


動き出す機械のモーター音、木材を切る音、ハンマーで叩く音。
ノミで削る音、ヤスリで磨く音、漂う木の香り。

工場に一歩足を踏み入れると、ものづくりの現場の真剣さが五感を通して伝わってくる。

図面一枚から作られる家具。
経験と技術がものを言う世界。

一枚の図面をもとに最適な工法を選び、時には職人同士で話し合い、
時間をかけて一つの家具が誕生する。
使う人に喜ばれる家具を作ることが常とされている彼らからすれば、ごく当たり前のことをしているにすぎないだろう。

しかしコストや見栄えにばかりこだわり、本来のものづくりの精神が忘れ去られつつある現場も少なくない。
海外との価格競争、コスト削減。
効率とスピードが優先すれば職人の仕事は『それなりの仕事』になってしまう。
技術を持つ者が、それを使わせてもらえない仕事をするは、どんな気分だろう。

しかしここに、そんなこととは無縁の男たちがいる。
男たちが作り上げる家具がある。
無垢材と対峙するその目は誰もが本気だ。
家具作りに対するプライドと魂を、今こそ届けたい。



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